テラリウムの作り方−苔、シダ、タッパー−竹炭、木炭で水質維持、臭い防止対策
テラリウムの作り方−苔、シダ、タッパー−竹炭、木炭で水質維持、臭い防止対策
テラリウムとは
水辺近くの生態系を水槽の中に再現したレイアウトをいうようです。
植物や生物、魚だけでなく、両生類、爬虫類などを飼育することもあるようです。ウェットなものから、ドライな環境まで様々です。
水が滴っているものから、乾燥した用土に植えて植栽するものがあります。
テラリウムは水槽の中に作ります。もし、背丈の低い水槽や器のいっぱいいっぱいまで用土を満たしていたら、普通に盆栽、植木と呼ばれます。
テラリウムを作るには、まず、レイアウトする風景をイメージする
一番いいのは、まず、フィールドに出向いて見ることだと思います。そこで、頭に焼き付けるといっても無理なので、写真をとります。
生えている植物を決して勝手に採取してはいけません。場所によっては処罰の対象となるところもあります。
レイアウトといっても、結局は自然に生えているように植物を植えるだけなので、ある意味、自然下の風景が最高のレイアウトだといえます。
これを真似ようとして、色々と模索したりします。極端なはなしでは、適当に配置して、数ヶ月も放置しておけば、そこに自然に植物が綺麗に育ってレイアウトを作ります。
それでもいいのですが、レイアウトしたその日からすぐに自然な風景に見えるようなものがいいレイアウトだといえます。
しかし、写真を見ても分かるように、自然の風景は落ち葉や、枯れ葉、木、虫食いの葉など実に様々なレイアウトには不適なものがあります。しかし、こういったことも取り入れてみることがいいレイアウトといえるかもしれません。庭園レイアウトでも、わざと落ち葉を落としてためておくような手法も流行っているようです。
渓流沿いの岩肌は非常に参考になります。主に苔癬類が多く生えています。
石垣のようなところにもたくさんの鮮やかな緑の苔癬類があります。
よく見るといくつもの種類があるようです。
いくつもの色合いが重なって、微妙な模様を作っています。
ここまで再現するのは無理ですが、ジオラマというものがあります。
あれは色を微妙に変えて質感を再現します。
これの本物版がテラリウムなのかもしれません。
実に様々な植物が岩肌には張り付いています。
こういう岩肌に張り付くものの方が、水槽で石に貼り付けられて便利です。
特徴的な植物などもいいです。
また、朽ちた木の周りに苔がびっしりと張り巡らされています。
これを流木を使って再現すると最高です。
実に自然とは、落ち葉や枯れ木などが多くあります。
リアルにそのまま撮影するとこのように綺麗とは言えないものもあります。
しかし、こういう枯れ葉を取り除いて撮影するのは何か違うような気がします。
山の斜面も参考になります。
川沿いとは違い、乾燥していますが、たくさんの植物が密生しています。
たとえ、削れた垂直の斜面であってもシダ植物はしっかりと育っています。
むしろ、斜面にはシダが似合うかもしれません。
実際にテラリウムを作ってみる!
タッパーで竹炭や苔、シダ植物などを使って、湿性テラリウムを作ってみました。
レイアウトはほとんど、何も考えずに、思うがままに直感的に作っていった所、オーソドックスな庭園風になりました。
イノモトソウです。
シケシダです。
アオギヌゴケ科の苔です。
木炭です。
竹炭です。
これだけあると、結構値段がかかりますので、木炭でいいのですが、平坦な地面を作るのにいいです。
まとめがいしていました。
100円ショップのタッパー大です。
ベースの土台を竹炭で構築していきます。
竹炭などで作っておくと、湿性で水を張っても腐ることがなく、腐敗臭が出て痛むこともありません。
木炭を乗せて山を作ります。
苔を配置していきます。
これだけで、生えているように見えます。
庭園はそこにその植物が生えているかのように植えていくことが極意だと庭師の方がいっていました。
特に変哲のないレイアウトになってしまいましたが完成です。
水をはります。
水に濡れたシダは美しいものです。
このシダはすごく水が好きですので、乾燥させないように注意が必要です。
天然石などを配置すると、がらっと雰囲気が変わります。
アクセントがついたことが分かります。
結構ダイナミックです。
1ヶ月経過後のテラリウム
室内で窓辺に置き、気がついたら水を足していたのですが、やはり、シダは枯れてしまいました。
一時的に乾燥状態にして、カラカラにしてしまいました。苔は耐えられたのですが、シダはだめでした。
全てのシダがだめになりました。
苔は無事です。
なんだか、野草が生えてきました。
見事に枯れています。他に新しい草がコケにまぎれこんでいたようです。
苔は強いです。
枯れ果てています。
水は綺麗で濁りもありません。炭の効果でしょうか。。